[10月17日 リヨン4日目 イタリア:ローマへ]

いよいよリヨン駅を後にイタリア、ローマへ向かう。

イタリアは物騒だと聞くだけに主人の私への 「もっと緊張するように」 の声が多くなる。 どうも私には緊張感が無いらしく 「側を離れるんじゃない!」 と言われてしまう(笑) だって、だって何もかもが珍しくてついつい・・・ねぇ?(笑)

やら君の言葉

7:07am初ミラノ経由ローマ行き。一行はLyonを後にローマへ向かう。朝も早いので妻は寝ているが外の景色はやはり素晴らしい。岩肌がむき出しになった山々、うっそうとしげる森、わずかな平地には分厚いオレンジ屋根の煙突のついた家々。やはりこの景色は飛行機では味わえなかったであろう。

トンネルを抜けるとそこはイタリアだった。トリノに着いてパニクル一行。「パスポートチェック?」電車では国境をまたいでもパスポートチェックは必要無いらしい。妻が電子辞書を片手に絵を描いて英語の通じるスーツを着た男性に何度も確認をしている。帰りに空港に行った時にすれば良いということ。ミラノで一度降りた一行。日本人らしき人をみつけ「日本語を話せますか?」と英語で聞くと「はい」 よしよし!細かいイタリアの事を聞くこと約10分「OK!」駅構内のcafeで一休みしカプチーノをのみつつ時間を待つ。日本人の親子もいる。ミラノもいけるぞ!手応えを少しつかみいざローマへ...

ミラノ初15:00発ESでローマへと向かった一行。ゆられること1h45m、最初の停車駅ボローニャへ。ここはトリノ、ミラノとは違いなかなかきれいな駅で窓から見える建物も家も木もなかなかきれいである。相変わらず古い電車にはスプレーで落書きがしてある。あまりきれいではない。こうして眺めているとボローニャ風etc...サルサボローニャetc...などと牛挽肉のラグーを使ったボロネーゼを思い浮かべる。そして相変わらず空の広さはなかなかでかい。雲と太陽は安心感を与えてくれる。

イタリアの言葉は少しフランスと勝手が違ってくる。ボンジョルノ、ボナセーラ、グラッチェ、チャオ、ドマーニ、クアントコスタ、ペルファボーレ、中でも「クアントコスタ(いくらですか)」は使うだろう。その頃妻は香水の匂いと煙草の煙に酔い口元をタオルでふさぎ眠っている。やはり疲れているのであろう。

フランスのエスプリいわくイタリアーノのエスプリというのは?はたしてどんなものなのか?はたしてこの国を好きになれるのか、ローマという都市に期待したい。一行は終着駅ローマはテルミニへ...

 

 

ミラノ駅で電車に乗り込み主人が荷物を積んでくれている間に私は席を探す...と私の席におじちゃんが座ってる。困った...。英語?フランス語?いったいこの人はどこの人?とりあえず自分の切符を見せて「ここは私の席よ〜」と伝えようとすると「何かようか?」くらいの態度。カチン!外国に来ても怒るときは怒るさ。私はもう一度切符を見て席札をみてあってると確認して「私です!」と日本語で言う。するとおじちゃんが切符を出して「ほら、みてごらん僕だよ」というから、よーくみると確かに席の番号があってる。んな訳ないでしょ、とおじちゃんの切符を見ると日にちが一日前じゃんかっ。「日にちが違う」と指指すとおじちゃんは目を大きくして驚いてる。そして私達の声を気にしてみてるまわりの人に大声で切符の日付が間違えてると怒って説明してる。2・3分怒ってるのを見て主人は「なにはともあれお前の席なんだから座らせてもらえ」と促しおじちゃんにどいてもらった。おじちゃんは怒りながら消えてっちゃった。Ah〜言葉が離せないと不自由だ!

それにしても臭いぞ、この電車もまたっっ(怒)。 乗る電車、乗る電車、どーーーっしてこうも香水の匂いだらけなのかっ!!私は吐き気を我慢しつつ寝ることにした。

一昨日ロアンヌで買った生ハムやサラミ、昨日リヨンの街で買った菓子パンを食べてお腹を満たすもなにも、たいしてお腹も空かない。初めて和食が食べたいと思った日かもしれない(笑)もともと白いご飯を食べない方だし何よりも麺・パン派!Hawaiiでもシンガポールでも和食を食べたいと思ったことなんてなかったのに...。窓からの景色は時折見てはいたものの体力が無く楽しむ元気はなかった。主人が私に地中海をみせたいと電車にしたもむなしく旅行会社の方がわざわざ陸地を走る電車を手配!それに気づいたのは電車の中、夜に近づいた頃...(涙)でも、山々の緑の景色や飛行機では知ることのできない町の微妙な差を目で確かめられたのは嬉しかった!

夜遅く、ローマのテルミネ駅につき、カンツォーネサービス付のタクシー(運ちゃんが歌ってた)でホテルに向かい、1日寝てたわりには眠くてひたすら寝る。

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